さかもと森のがっこうで大切にしていること。
大人の価値観や、社会的な概念、そういうので子どもの行動をジャッジして怒るということをしない。
怒るとね、子どもは嘘をつくようになる。怒られたくないから。でもそこを大人が怒りで収めようとするから子どもは今度は陰で色々やるようになる。いじめとかもそうだよね。
「あ、今自分のしたことによって怒られるって思ってるな」と子どもの心を感じるときがある。
私にとっては別に怒るようなことでもなかったんだけど、多分そうじゃないところだと怒られるようなことだったんだと思う。
最初は黙認して、受け止めて、見守りました。
回を重ねて、森のがっこう内でも信頼関係が少しずつ育まれてきた頃合いを見計らって、私は気持ちを伝えるようにしました。
「そういうことをされるのは、私は悲しいよ。だからやめてほしいな。」
子どもは、すぐにやめることはないんだけど、伝え続けるとだんだんとしなくなるんだよね。信頼を裏切りたくないって思ってくれているんだなって、愛おしくなるよね。
誰かが泣いたとき、私のせいじゃない、僕のせいじゃないって誰しもが思いたくなる。
自分が誰かを悲しませたなんて辛いもん、辛いことに向き合えるほど心は強くない。
でも、最近「自分がこういう行動をしたから、あの子は泣いているのかもしれない。」と素直に打ち明けてくれることがあった。
その行動をした理由を気持ちと共に伝えてくれて、だけど結果泣かせてしまったのかも。と相手の気持ちも慮って。なんて素直に心を見せてくれたんだろう、とてもとても美しくて、それがそうだったとしても私はその子のことを怒る気になんてならなかったし、素直に気持ちを伝えてくれてありがとうと私も伝えました。
泣いている子の気持ちを一緒に聴いて、お互いの気持ちを伝えあって、その場は暖かく平和に戻りました。
評価じゃない、こちらの価値観でジャッジしない。それだけで、子どもはこんなにも素直に優しくなる。それにこの気持ちはきっと初めから備わっているものなんだよね。
環境によって、少しずつ失われていってしまっているだけ。
だから私は、取り戻したいの。みんなのなかに本来ある優しい気持ち。
昨日の活動では、お互いのやりたいを譲らなかったので(こないだの導き出した答えはどうした?!と思いつつも、子どもの世界はそんなものだったりするんよね)もめにもめて笑
それもありだよね~と思いながら、私もこのもめもめをどうしていこうかと場のデザインを考えたり、どうしたら心に届く問いかけができるかなと、まあ学びがいっぱいありました。
こんなことこれからもいっぱいあるよー!それをどうしていくか、みんなで考えていこうね!と言ってミーティングが終わった矢先にまた揉めだして笑
早速やってきたぞー!どうする~??なんて問いかけながら、子どもたちがああでもない、こうでもないと言って、私の気持ちもいっぱい伝えて。最終的にはなんかわかんないけどいい感じにまとまって、ああ、こういうの最高だなって思ったから「本当にあなたたちは最高だよ!」って伝えたら、「え!こんなに揉めまくってぽちゃこ大変な思いしてるのに、そんな風に思うの?怒らないの?」なんて言うからさ、「そんなの怒ることになんか入んないよ、自分と相手を想いながら一生懸命今を生きてるあなたたちが愛おしくてたまんないよ!」と伝えたら、みんなにっこにこの笑顔見せてくれて。
この子たちがいるから、頑張れるんだよね。本当に最高の仲間だなって思ってるよ!