略称「自発研」の「自家発電」という言葉は、電力も然り人の繫りなどコミュニティの力もチャージしていけたらという願いが込められています。また、単一の手段に縛られず、様々な地域資源を活用して実験を繰り返しながら地域にフィットした発電の在り方を模索していくという意味で「研究会」としました。地域の暮らしを考えるライフワークのように捉えていただければ幸いです。
坂本地区をベースに活動をしますが、どこの地域でも応用できるよう他地域にもオープンで誰でも参加できる媒体であることを心がけます。
ミッション
自発研の最大の目的は「自らの内側からパワーを生み出せる土壌を耕す」ことです。なぜなら、それが本当の意味で<再生可能>で<持続可能>なエネルギー生産の在り方であり、本来の農村社会はそのような土壌に支えられてきたからだと考えます。
私たちは歴史や先行事例から学ぶことができ、それを現代技術と組み合わせ応用することのできる絶好の時期に居合わせています。既成概念に囚われることなく、土壌を耕すためにすべき努力を<楽しさ>に変換して提供し、「気付いたら隣りに居て心地良い」と感じられるようなプロセスで育んでいきます。
1. 多様な世代間・人脈の中での双方向な文化・技術の共有 異世代間の交流と共同作業によって、関係性を深めコミュニティの強化を計るとともに先人の知恵と現代技術をシェア・バランスよく融合する。また、地域内外で横の繋がりを持ち文化交流を行うことで、自他を認識しお互いの学びを深める。 (拡張家族的関係性の育み・自然文化の継承・聞き書き作成・シビックプライド醸成・生きるコモンズの共有 etc)
2. 風土に見合ったエネルギー供給の導入 小水力のみにとらわれず、その土地に合う再生可能な発電方法を小規模に実験しながら模索し、将来的に地域を賄える供給を目指す。同時に、自然と人の共存に適した生産・消費のサイズを提案しエネルギー問題の根本を変えていく取組みに繋げる。 (自然エネルギーへの転換・浪費の見直し・環境問題への取組)
3. 多角的な視座を持ち、既存の・新たな地域課題に取り組む拠点となる 水という観点から森に目を向けることで里山整備の必要性を認識するように、一見切り離されたように見える地域課題同士の相関性を導き出し、連鎖的解決を計る。そのために多角的な視座における研究者・実践者とのネットワークを拡げる。 (地域課題の研究・包括的なネットワークハブ化)
プロジェクト
つくろうみんなの地域エネルギー
当プロジェクトは、技術講師として宇野 浩さん(エース再生エナジー研究所 代表)とアドバイザーとして平野 彰秀さん(NPO法人 地域再生機構 副理事長)と一緒にエネルギー入門から始め小水力発電機(上掛け水車)を設計・資材調達・組み立て・運用の全てを自分たちの手で行います。
・1年目(R2年度):キックオフ〜勉強会
①【キックオフイベント】映画「おだやかな革命」上映&トークセッション
②【第一回 勉強会】
上掛水車(那賀町)見学、環境問題〜小水力発電概要の講義
③【第二回 勉強会】
ペルトン水車(神山町)、中規模水車見学(佐那河内村)小水力発電装置
・2年目(R3年度):ワークショップ・CF
水車の模型を作りワークを通して小水力発電装置の仕組みを理解します。オンラインイベント企画や、クラウドファンディングの実施、資材調達などを行います。
・3年目(R4年度):設置・運用
実際に上掛け水車を製作し、坂本地区内に設置します。小さな発電を行い、コミュニティエネルギーのシンボルとして環境教育の教材、観光資源、みんなの場所(コミュニティスペース)などの一拠点に利用します。
<オンライン・コミュニティのお知らせ>
私たちの活動は、より多くの・様々な地域の方との繋がりでエンパワメントしていけると考えております。「ホルケポッサのオンライン・コミュニティ」は月額500円でプロジェクトの共同製作や意見交換・限定イベントのご提供などを行っています。